こんなタオル使ってませんか?買い替え時をチェック
今ご家庭でお使いのタオル、どのくらい前から使っているか覚えているでしょうか?
半年前?1年前?もしかしたら、10年選手のタオルも…?
なんとなくへたってきたなと感じても、まだ使えるしもったいない、とつい長く使い続けてしまいがちなタオル。
物持ちが良いことは環境保護の観点からも大切ですが、古いタオルを使い続けるのはデメリットもあり、おすすめできません。
毎日心地良いタオルを使ってもらいたく、タオルの買い替え時・捨て時をチェックしていきましょう。
この記事でご紹介する内容
- ・タオルの買い替え時チェックポイント4選
- ・風合いが長持ちするおすすめタオル
1. 洗ってもニオイがとれなくなってきた
毎日きちんと洗濯をしているのに、手を拭いたタオルから嫌なニオイが…という経験は誰しもあるはず。
原因は増えてしまった雑菌。
タオルは使用するごとに肌の皮脂や、洗濯で落としきれなかった石鹸カスが付着します。
湿ったタオルは菌が繁殖しやすい環境になっているため、それらをエサにして雑菌が増えてしまうのです。
雑菌の繁殖を抑えるためには、使用するごとに洗濯し、5時間以内になるべく早く乾かすことが重要ですが、高温多湿の梅雨時期や花粉対策での部屋干しなどで、難しい場合もありますよね。
そうして増えてしまった雑菌の一部はタオルの繊維の奥に住みついてしまい、日常の洗濯ではすべてを洗い落とすことができません。
使用期間が長くなれば長くなるほど増えてしまうため、ニオイも落ちにくくなってしまうのです。
雑菌が少ないうちは、対処法として酸素系漂白剤や60℃以上のお湯へのつけ置きが有効です。
ただ、つけ置きをしたのに嫌なニオイが残っていたり、すぐに復活する場合は蓄積された汚れや雑菌が増えすぎているため、買い替え時です。
タオルで繁殖してしまう雑菌の多くは「皮膚常在菌」と呼ばれる、もともと人間の体に存在している菌なので基本的に悪い菌ではありません。
ただ、免疫力が低下している状態で雑菌の多くなったタオルを使用すると傷口やニキビが悪化してしまう可能性もあり、嫌なニオイによる不快感を我慢してまで使い続けるメリットはほとんどありません。
新品のタオルと取り換えて、嫌なニオイとさよならしてしまいましょう。
2. 風合いがゴワゴワしてきた
タオルを使い続けていると、購入した当初のふわふわとした風合いが徐々にゴワっとしてきます。
原因は洗濯を重ねることで起こる毛羽落ちと、パイルの撚りがきつくなってしまうことです。
・パイルの撚りがきつくなると
撚りがきつくなることで吸水性が損なわれます。
使われている糸によりますが、基本的にタオルのパイルは撚った糸で作られています。
この撚りが毛羽落ちを抑制し、パイルを立たせて風合いを維持する役割を果たしているため、製造時は毛羽落ちを極力抑えつつ、風合いの良さを損なわないバランスで作られています。
おろした当初は問題ありませんが、糸の撚りは洗濯を繰り返していくとさらに撚られてきつく硬くなり、ゴワゴワしたさわり心地に変化してしまいます。
タオルの風合いがゴワゴワしてきた、ということは吸水性が落ちてきたサインと言えますので、買い替えをおすすめします。
ゴワゴワしたタオルでがしがし拭いた感じが好き!という方も一定数いらっしゃるので
硬くなったタオルを使うことが一概に悪いとはいえませんが、水分を吸わないからとつい力を入れて拭いてしまうと、肌を傷つけてしまう場合があるので注意しましょう。
・新しいのにごわつく?
使い始めて日の浅いタオルで、取り込んだ際にごわつきを感じる場合は、脱水時に寝たパイルをそのまま干していたり、日向で強い日光に当てすぎてしまっている可能性があります。
以下の方法で洗濯を行うとふんわりとした風合いが戻る場合がありますので、お試しください。
- ①タオルをネットに入れる。
- ②柔軟剤は使わない。
- ③洗濯物を詰め込みすぎず、たっぷりの水で洗う。
- ④タオルを干す際に、何回かぱんぱんとタオルを振ってパイルを立たせてから干す。
- ⑤ダメージとなる直射日光を避け、風通しの良い日陰で乾かす。
3. タオルが痩せてきた(毛羽落ち)
タオルの性質上、どうしても生じてしまう毛羽落ち。
糸は細かな繊維を撚り合わせてできているため、撚りが緩んだりはみ出した繊維は摩擦などが原因で抜け落ちていきます。
その糸からできているタオルにも同様のことが起こり、毛羽落ちと呼ばれています。
主に洗濯時に他の洗濯物との摩擦によって起こります。
まだ繊維が多いおろしたてのタオルだと特に顕著ですが、ある程度落ち着いた後も洗濯のたびに毛羽が落ち、生地が痩せていきます。
生地が痩せるということは水分を吸う繊維が減っているということなので、ボリュームのなくなったタオルは吸水性が落ちている状態です。
なんだかタオルが薄くなってきたな、と感じたら買い替えを検討しましょう。
4. 1年以上前から使用している
タオルの寿命は半年から1年程度と言われ、1年以上使うと前述したニオイや風合いの変化が目立ってきます。
ただ、タオルに使われている糸の種類や厚さによっても寿命は前後してくるため、ニオイや風合いではいまいち買い替えるタイミングがつかめない、という方は買い替え時期を設定するのがおすすめです。
・買い替え時期の目安設定
一般的な目安として、タオルは30回洗濯すると風合いが変わってくるようです。
この目安に照らし合わせれば、
1週間に1回使うタオルはおおよそ7~8ヶ月、
2日に1回使うタオルはおおよそ2ヶ月経ったら買い替えるタイミングとなります。
上記を参考に目安の期間を設けておけば、買い替え時に迷わず済みます。
タオル別に期間を覚えるのが面倒な場合は、ざっくり1年で買い替えるようにするとわかりやすいですね。
年末年始に家中のタオルを一新し、古いタオルで大掃除をしたあと新しいタオルとともに新年を迎えるサイクルにすると、すっきり無駄なくタオルを活用できます。
番外編:パイルがのびたときの対処法
爪やボタンなどに引っ掛けてパイルが伸びてしまった場合は、買い替えずとも対処ができます。
そのまま放っておくとほつれが広がってしまうため、飛び出てしまった部分を根元からはさみで切ってください。
織物であるタオルは、パイル部分が基礎となっている糸と糸との摩擦で押さえられているため、切った部分からほつれていく心配はありません。
良い風合いが長く続くおすすめタオル
○洗濯を繰り返しても心地良い風合いが続く「もこもこ365」
ハートウエルの「もこもこ365」は洗濯するたびにもこもことふくらむ特殊な糸を使っているため、洗濯を繰り返しても風合いが変化しにくく、買い替える直前まで心地いい肌あたりが続きます。
一般的なタオルに比べ吸水率が3倍なうえ、脱毛率(毛羽落ち)が低く心地よく使える期間が長いことで、買い替え頻度を少なくできるサステナブルなタオルです。
関連記事
古いタオルの活用方法を以下でご紹介しています。
使いやすいサイズにカットして、掃除用のウエスとしてストックしておくのがおすすめ。
パイル部分がよごれをからめとるので使い勝手よく、使い捨てで気軽に使えるので掃除がはかどりますよ。
タオルの買い替えで古いタオルが出た際はぜひ参考にしてみてくださいね。
○捨てる前にタオルウエスでピカピカ掃除!古いタオルの活用アイディア4選
○古いタオルを捨てる前に活用!タオルのお掃除アイテムを縫わずに手作りするアイディア4つ
おわりに
今お使いのタオルの中に、今回ご紹介した買い替え時タオルはあったでしょうか?
おろしたてのタオルは柔らかでさわり心地が良く、手や体を拭く時間がちょっと楽しみな時間になります。
ある程度使ったタオルは1軍から下げ、ふわふわの新しいタオルで気持ちも一新してみてはいかがでしょうか。
執筆.:村田 / 編集:木村