タオルソムリエがお伝えするタオルのお手入れ方法5選
こんにちは。タオルソムリエの菅です。
今日はタオルのお手入れ方法についてお伝えします。
洗濯方法によって大きく風合いが変わるタオル。タオルが固くごわごわになってしまう方や、ニオイが気になるという方はぜひ読んでみてください。
部屋干しのコツや効果的なクエン酸の使い方もお伝えしていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
そもそもタオルソムリエとは?と思う方もいらっしゃると思いますので、まずはタオルソムリエについて簡単にご説明させていただきます。
〇タオルソムリエとは
タオルソムリエとは「お客様が、本当に必要としているタオルを理解し、選ぶことのできる専門アドバイザー」です。
日常的に使っているタオルですが、ひとくくりにタオルといっても目的や用途によってさまざまな種類があります。
その種類の多さからどのタオルを選んだらいいのか、どんなタオルが自分に合っているのかと悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そんな方が本当に欲しいタオルに出会えるようお手伝いをする存在がタオルソムリエの役割となっています。
毎日使うタオルだからこそ理解を深めることで、よりタオル選びが楽しくなります。
タオルソムリエの試験は年に2回実施されていますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
〇タオルの上手なお手入れ方法5選
話が逸れてしまいましたが、タオルのお手入れ方法について、ポイントを5つお伝えします。
1.お洗濯の時はたっぷりのお水で
最近は節水タイプの洗濯機が多いのですが、水量が少ないとタオル同士の摩擦が増え、生地が傷みやすくなります。
ですのでお洗濯の時はタオルが泳ぐくらいの水量がおすすめです。
2.ネットでの洗濯を推奨
毛羽落ちや糸のひっかかり、型崩れを防止するためにネットに入れてお洗濯することがおすすめです。
3.柔軟剤はなるべく使わない
柔軟剤には油分が含まれているため、吸水力や耐久性が低下する原因となります。
洗濯時に毎回ご使用いただくのではなく、肌触りが硬くなってきたと感じたタイミングでのご使用がおすすめです。
4.干し方のポイント
脱水後のタオルはパイルが潰れている状態となっています。
そのまま干してしまうとつぶれた状態のままでタオルが乾いてしまい、元のふわふわ感が損なわれてしまいます。
タオルを干す前には潰れているパイルを起き上がらせるイメージでタオルをパタパタと振ってから干すようにしましょう。
またタオルに使われている綿は紫外線の影響で硬くなってしまうため、干すときは風通しの良い日陰がおすすめです。
干すときにもひと工夫。
ハンガーなどに引っ掛ける時、半分に二つ折りをする方が多いと思います。
しかし半分に折ると内側の部分が空気に触れづらく、乾きが遅くなってしまいます。
ですのでタオルを干す時は、片方を短く、片方を長く左右非対称に折ることで空気に当たる部分が多くなり、乾きが早く生乾き防止にもなります。
洗濯ばさみで抑えるとずり落ちる心配もありませんので、是非試してみてください。
5.パイルをひっかけてしまったら
タオルを使っていると避けては通れない「パイル抜け」
パイル抜けは何かに引っかかってしまった事が原因で発生します。
例えばお洋服のファスナーだったり、手のささくれだったり身近なことが原因になることが多いです。
パイル抜けは発生した後適切な処置を行うことで、最小限のダメージで抑えることができます。
パイル抜けが起きてしまった場合は、引っ張らずパイルの根元を切ってあげてください。
パイルの根元はタテ糸とヨコ糸がギュッと締め付けられているので切ってもそこからほつれてくる心配はありません。
タオルの特性上、パイル抜けは一度は起こってしまいます。
早めにお手入れをすれば、ダメージを最小限に抑えることができますので、こまめにお手入れしながら大切に使っていただけると嬉しいです。
タオルを部屋干しする時のポイント
雨の日や梅雨の時期は避けて通れないのが部屋干し。
部屋干しをすると乾きづらかったり、独特で嫌な臭いがしたりとマイナスなイメージがありますよね。
そんなストレスを少しでも軽減できるよう、部屋干しのポイントをお伝えしたいと思います。
■空気に触れる面積を増やす
「タオルの上手なお手入れ方法」でもお伝えした、左右非対称に折る方法は部屋干しの場合でも有効です。
ただ室内は外に比べて空気が循環しづらい環境なので、扇風機やエアコンを使って空気を循環させることで、より乾きが早くなります。
■囲み干しをする
ピンチハンガーをお使いの方には「囲み干し」がおすすめです。
囲み干しとはピンチハンガーの外側にタオルをぐるっと干す方法です。
こうすることで内側が空洞になり、風がよく通るので乾きが早くなります。
これらはご自宅にあるものでできる方法なので、是非試してみてくださいね。
番外編.柔軟剤の代わりにクエン酸?!
掃除のときに大活躍するクエン酸。
実は洗濯をするときにも活躍してくれることをご存じでしょうか?
お洗濯時にクエン酸を用いることで、こんなにも良い効果があります。
■雑菌の繁殖を抑えてくれる
生乾きの時にいやな臭いがするのは、洗濯の時に繁殖した雑菌(モラクセラ菌)が原因です。
洗剤としても使用されることの多いクエン酸は、細菌の繁殖を抑える効果があり、生乾き臭防止に役立ちます。
■柔軟剤の代わりにも
一般的な洗濯用洗剤はアルカリ性が多いのですが、クエン酸の「酸」がアルカリ性を中和してくれ、洗濯物のごわつきを抑えてくれる効果があります。
また、柔軟剤に含まれている界面活性剤は肌トラブルの原因となりやすいのですが、
クエン酸には界面活性剤が含まれていないので、お肌にやさしい仕上がりとなります。
■洗濯物の黄ばみ防止に
クエン酸は汚れに強く、黄ばみ汚れの原因となるアルカリ性の物質を中和したり、洗濯物に残っている洗剤を取り除いてくれる効果があるので、黄ばみ防止になります。
■クエン酸を使用するときの注意点
クエン酸の量が多いと、洗濯槽のサビの原因となります。
水10リットルに対して1~2g(小さじ1杯程度)を目安にしましょう。
また、クエン酸と塩素系漂白剤を一緒に使うと有毒なガスが発生し大変危険です。
使用時には併用しないようにしましょう。
また、クエン酸を投入する際は、洗濯用洗剤の投入とは別にして入れるようにしましょう。
洗剤のアルカリ性とクエン酸の酸性が打ち消しあって、洗剤の効果が落ちてしまいますので別々に入れてください。
最後に
ハートウエルでは、室内環境試験で約3.3時間でタオルが乾くことを実証した「今治ドライ」や消臭繊維「MOFF」を使用し、ニオイの元となる悪臭成分を強力に中和消臭することができる「消臭繊維でつくったタオル」など機能性が高いタオルもご用意しております。
驚きの速乾性!今治ドライのご購入はこちらから
分子レベルでニオイを分解!消臭繊維でつくったタオルの購入ページはこちら
タオルとひとくくりに言っても特徴は様々。
ライフスタイルに合ったタオルを選んでみるのはいかがでしょうか?
執筆:菅/編集:木村